秋の気配を感じ始めると、真っ先に作りたくなるのがお芋のお菓子。
なかでもスイートポテトは、
さつまいものホクホク感をそのまま形にしたような、愛らしい姿がたまりません。
私はここに少量の米粉を加えるのですが、これが実は、美味しさを格上げする隠し味なんです。
米粉を混ぜることで、さつまいもの水分をほどよく抱え込み、
時間が経ってもパサつかず、中が「ねっとり、しっとり」とした絶妙な質感に仕上がります。
お芋の自然な甘みと米粉の優しい風味が手を取り合って、
まるで上質な和菓子を食べているような、落ち着いた味わいになるのが私のお気に入りポイントです。
私のこだわりは、さつまいもを熱いうちにつぶして、丁寧に「裏ごし」をすること。
このひと手間を惜しまないことで、米粉のきめ細かさと相まって、
驚くほどなめらかな口どけが生まれます。
そこにバターと生クリーム、そして隠し味にほんの少しの塩。
生地を形に整えるとき、手のひらから伝わるお芋の温かさは、
作っている私自身の心までぽかぽかと温めてくれるような気がします。
仕上げには卵黄をたっぷりと塗って、オーブンへ。
焼き上がるにつれて、表面がこんがりと黄金色に色づき、
香ばしい匂いが部屋中に広がります。
あの「ツヤツヤ」とした焼き目を見た瞬間、
思わず「おいしそう!」と声が出てしまうことも。
焼き立ての熱々をハフハフしながら食べるのはもちろん、
冷蔵庫で冷やすと甘みがギュッと凝縮されて、また違った美味しさに出会えます。
牛乳と一緒に味わえば、お腹も心も満たされる、まさに秋のご褒美おやつです。