最初にご紹介した「蒸しプリン」も大好きですが、
こちらの「豆乳カスタードプリン」は、ゼラチンで固めるのではなく、
米粉の「とろみをつける力」を利用して仕上げる、まるでお豆腐屋さんのスイーツのような一品です。
火にかけてじっくり練り上げることで生まれる、独特の「ぷるん」とした弾力と、
口の中でなめらかに広がる「つるん」とした食感。
この両方が楽しめるのが、米粉マジックの面白いところです。
豆乳で作ると、牛乳よりもさらにあっさりとしていて、
お米の甘みがよりダイレクトに感じられます。
私は、この「お米×豆乳」の純粋な白さを活かしたいので、
お砂糖も真っ白なものではなく、少しコクの出るきび砂糖を控えめに使うのがお気に入り。
一口食べれば、まるで丁寧に作られたお粥のような、温かみのある優しさが体に染み渡ります。
私のこだわりは、お鍋で生地を練り上げる「火加減」と「時間」です。
最初はさらさらとした豆乳の状態ですが、火が通るにつれて、
ある瞬間から急に重みが増し、ツヤが出てきます。
その瞬間、ヘラを動かす手に力を込めて、底からしっかりとかき混ぜる。
生地が「ぽてっ」と重くなり、光り輝くようななめらかさになったら成功の合図。
この、液体が形を成していく工程は、何度やっても飽きることがありません。
型に流し込んで冷蔵庫で冷やし固め、仕上げに黒蜜やきな粉をパラリ。
和の要素をプラスすると、米粉の風味がさらに引き立ちます。
喉を通り抜ける時のひんやりとした感覚と、あとから追いかけてくる豆乳のまろやかさ
。仕事で疲れた夜、冷蔵庫を開けてこのプリンが待っていると思うだけで、
なんだか足取りが軽くなる。そんな、私の毎日をそっと支えてくれるお守りのようなおやつです。