マフィン作りは、思い立ったらすぐに取りかかれる気軽さが魅力です。
ボウルひとつで材料をぐるぐると混ぜ合わせ、オーブンに入れるまでわずか数分。
そんな日常に寄り添うお菓子だからこそ、
私は米粉の持つ「素朴な美味しさ」を大切にしています。
米粉でマフィンを作ると、焼き上がりは驚くほど「しっとり、もっちり」。
小麦粉のマフィンがパンに近い食感だとしたら、米粉のマフィンはどこかお餅のような、
あるいは上質な蒸しパンのような、日本人の心にスッと馴染む優しさがあります。
時間が経ってもパサつきにくく、翌日の朝にレンジで数秒温め直すと、
作りたての「ふわもち感」が蘇るのも嬉しいポイントです。
私のこだわりは、生地に合わせる「具材」の組み合わせです。
米粉自体に癖がないので、どんな素材とも仲良くなれるのですが、
最近のお気に入りは、甘酸っぱいブルーベリーとクリームチーズのコンビ。
オーブンの中でブルーベリーが弾けて、紫色の果汁が真っ白な米粉生地に
じわっと染み込んでいく様子は、まるでお菓子の宝石箱のようです。
焼き上がりの合図は、マフィンの頭がぷっくりと割れて、
こんがりとした焼き色がつくこと。
オーブンを開けた瞬間、湯気と一緒に広がるベリーの香りと生地の甘い匂いに、
思わず深呼吸してしまいます。焼きたてを割ると、中から湯気がふわっと立ち上がり、
とろけたチーズが顔を出す。そんな贅沢な瞬間を味わえるのは、作り手だけの特権ですね。